偽札鑑定機の予備知識


思い込みで見てしまう情報に注意が必要です。



「隠された紙幣の能力」は新しいサイトに変わりました。
■NEW Site■

新聞/雑誌/TVで偽札鑑定機の紹介がされていました。何度かご覧になられた方も多いでしょう。完全無欠とも聞き取れる情報が多いようですが事実はそうでもありません。

予備知識として
自動販売機、券売機、両替機を利用してこんな経験はないでしょうか?
・千円札を券売機に入れるが何度やっても戻ってしまう。
・裏返したり、方向を変えたりしてみる。
・場合によっては、何をしても受け付けてくれない。
・仕方がなく違う千円札を入れる。

本物の紙幣なのに受付てくれない。何故でしょう。 お札が戻ってくる理由もお読みください。

困った事ある?




お札の品質
どのようなものでも品質があります。高精度を要求されている「お札」であってもそれは例外ではありません。その品質が一定であれば札は戻ってこないハズです。
しかし実際に戻ってくることがあります。本物の紙幣なのに受け付けてくれない。何故でしょう。
識別機の品質も当然ですが「紙幣」にもバラツキエラー券(US$例)があります。さらに流通過程において汚れやシワなどの劣化が原因で品質も変化します。


余談
あまりにも努力不足な自販機がありましたので紹介します。
下の写真は自販機の紙幣投入口に貼られていました。
「汚れた紙幣・シワのある紙幣は、故障の原因となりますのでご使用はお止めください。」とは、もはやピン札以外は使うな!と言っているのと同意語。あまりにも「メーカの努力不足」な表現にがっかり。
努力不足な機械
・少なくとも劣化した紙幣を使うことで故障する事は無いのでこの記述は誤り。
・但し、やぶけた紙幣を使えばペーパージャム(機械の中で紙幣がからむ事)の原因にはなるが、紙を扱う機械であればペーパージャムもリスクのうちです。
・濡れた紙幣を使ってほしくないのなら「濡れた紙幣は入れないで」と書けばいいのですが、そんな事も利用者にとっては無意味でしょう。雨の日に使えない自販機も不便です。
以上の点を考えればシールで告知する意味も利用者にとってはピント外れでしょう。


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